「英語は世界中で話されているから勉強しよう」

どうもどうも。昨日の夜中におそばの記事を書いたばかりなので連投ぽいですが、今日もちょっと書き留めておきたいなと思ったことがあったので。

毎週火曜日は、実習先の授業を見学して、reportとreflectionを書くという課題があります。それを木曜日の授業に持って行ってまあいろいろ先生と話すっていう流れです。今週は、火曜日にStudent Appreciation Dayというのがあるから授業はないんだけどということを言われていて、まあじゃあなんかとりあえず火曜日にも行きますよっていうことで行ってきたんです。それで今日はどんなことがやったのかっていうと、3人の先生に教わっている学生(英語ならstudentでいいのだろうけれど、ほとんどの皆さんは僕より年上なので「生徒」ではないし、かといって「学生」もほんとはなんだかしっくりこないのですが、「学習者」もこの場合は変だと思うので一応「学生」とします)全員が集まって、「よく頑張りましたね。」というcertificateが授与される会でした。100時間以上授業に参加した人は、シルバーの、200時間以上の人はゴールドの☆のシールが貼ってあったりとか、成績優秀者(どうやって成績つけてるのかとかは不明というかそもそも成績なんてつけてないと思うのでアバウトな主観だとは思いますけど)には粗品がもらえたりとかして、各クラスで先生に選ばれた代表者がスピーチするというイベントでした。

僕が毎週入ってるクラスは一番したのクラスなので、スピーチも先生が作った原稿を読み上げるだけでした。それにしても、きっとたくさん練習したのでしょう、ああこんなに読めるんだなと感心しました。クラスの中で特別に英語ができるという人でもなかったので、なおさらでした。

もう一つ上のクラスの代表の人は、準備してたのかしてなかったのか、原稿はなしで2,3文言うだけでした。それでも自分で文を生成してアウトプットしているのでああこの人達の方が英語できるなぁという感じ。

一番驚いたのは、一番上のクラス(といってもintermediateって呼ばれています)の代表の人でした。

まず原稿は一切見ずに、しかも複雑な構造の文(例えば関係代名詞の修飾とか主語に名詞節を使ったり)もすらすらと出てきていてびっくりでした。発音に関してはかなり改善の余地はありましたが、まあでも言っている内容は理解できる程度。その言っている内容がまたしっかりしていて、先生方への感謝であったり、はたまたESLクラスを運営しているsocial serviceへの感謝であったり(事務所の人も見に来てました)、また仲間への激励のメッセージであったりが含まれていて、ああゼロからスタートしてもここまでいけるんだなぁと。

ただ、スピーチの内容で少し気になったことがあって、「ちゃんとクラスに毎日来て、英語を勉強しよう。アメリカではどこに行っても英語を話せなければいけないし、またアメリカ以外でも英語は世界中で話されています。なので英語を勉強することは大事です。」というクラスメイト向けのメッセージがありました。それがなんか引っかかっちゃったんですよね。前半はともかく後半部分。「アメリカにいるから英語を話せなくてはというのは」というのは論理としてわかるのですが、「英語は世界中で話されているから」というのはちょっと気をつけなければいけないポイントだよなと。こういった思想が、果たして授業中に先生から刷り込まれたものなのか、それともどこかで自分でそう考えるようになったのか、あるいはこのスピーチの内容自体先生が考えたものであってその人の考えではないのかとかいろいろ今考えると聞いておけばよかったなと思うことはたくさんあるのですが、それにしても英語学習のモチベーションとして、「世界中で話されている」だとか、「英語が出来れば世界中の人とコミュニケーションがとれる」といったような言説がミスリーディングであるということに英語教員は自覚的でなければならないと思いますし、むしろできれば言わないほうがいいのではないかとすら思えます。こういう言説を素直に信じてしまった英語学習者ってある意味被害者なんじゃないのかなぁって。英語の母国語話者がこういう思想を持っているよりは(それもアレですけど)英語学習者がこういうこと思っている方がたちわるいっていうかなんていうか。

まぁそんなことが気になったわけですが、スピーチ自体は大変立派だったと思いますし、あれを見てあれくらいできるようになりたいと思う人なんかがいればいいなと思います。

あそこで英語を学ぶ人達が、授業に来るとき以外はどんな生活をしているのかはわかりませんが、一応EFLよりはインプットあるとされる環境にいても、100時間や200時間やったところでペラペラになんてならないんですよね。むしろ僕が入ってるクラスでも英語が喋れない人がほとんど。もしかしたら指導があまりうまくいっていないのかもしれませんけど。100時間て、まあ中学の1年間の授業時数よりちょい少ないくらいですよね。もちろん、しっかり母語で教育を受けてきた上で始まる日本の中等英語教育と、リテラシーを身につけさせるところから始まる英語教育では、同じ「初学者」でもスタート地点は全然違うと思いますから、同じ時間数でもどこまでもっていけるかは違うと思います。インターン生ということで時間は限られているわけですが、それでも少しでも英語力を伸ばしてあげられるような授業ができればいいなと思いますね。そんなわけでちょっとよくわからなくなったところでおしまい。

では。

アメリカ New Hampshireより。

おしまい。

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「英語は世界中で話されているから勉強しよう」」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: 実習先での初授業 | (続) アメリカ New Hampshireより

  2. ピンバック: Task 1 & 2 | (続) アメリカ New Hampshireより

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