Scrivenerで相互参照と連番作成

私は,論文執筆にScrivenerという有料のソフトウェアを使っています(Mac版)。バインダー機能とか語数の管理とか,色々便利なことはあるのですが(参考:Scrivener — A perfect program for dissertation writing),今日は論文執筆中にこれできてほしいと思った機能のやり方を覚えたので自分的メモを残しておきます。

私が文法を主に扱う論文を書くことが多いからなのかもしれませんが,例文をたくさん論文の中に挿入するんですね。以下のような感じで。

In (1), the omission of the plural morpheme makes the sentence ungrammatical.

(1) * I should have finished these thing by yesterday.

私の能力不足なのかもしれませんが,例文を後から足したり引いたりとかもしますし,また頭から順番に書いていくというわけでもないので,番号がずれてしまうことがあります。その対処法として,Xとかを使って最初に書くときはすべて番号をXで置き換えて,最終的にScrivenerからWordに原稿を出力してフォーマットなどを調整する際に最初から読み直して番号を振っていくという方法を取っていました。図表番号にも同じようなことをしていて,Table X shows…as illustrated in Figure X,というように書いておいてからあとで直していました。ただ,この方法だとやっぱり番号がずれたりしてしまうことがあって,自分でも気づかずに査読者に指摘されることもしばしばありました。図表に関しては,Wordでは図表番号の挿入という機能があるので,それを使うようにしています。図表番号の挿入を使っていれば,相互参照の挿入もできるみたいですね。で,例文でもこれを応用したりマクロを使ったりするとそういうことができるようなのです。言語学では例文がたくさん挿入されますから,そういった方たちにとっては死活問題ですよね。

参考

Wordで例文の番号を自動で連番にする

研究者のための Word 利用法 (3)

統語論恐怖症: Wordで連番機能を使う

ただし,これもScrivenerの中でできるならそうしてしまいたいわけです。そこで,「Scrivener 相互参照」でぐぐってみても,外部ファイルの参照みたいな記事はあるのですが,本文中で連番を作成したり相互参照をするよう方法は見つけられず。そこで,「scrivener cross」まで打つと,次に「reference」が出てきます。

参考

Unvexed: Stuff that Works: How to do cross-references in Scrivener

Has anyone figured out a way of cross-referencing examples in the …

A better way to force sequential ordering of numbered items

簡単に言うと<$n>タグを使うと,コンパイルするときに自動で連番作成してくれて,相互参照されるようになっているようです。<$n:ex>,<$n:fig>, <$n:tab>のようにすることで,ex,fig,tabごとに連番を作ってくれるみたいです。さきほどの例でいえば,<$n:ex:first>,<$n:ex:second>のようにしてあげれば,そこに数字が自動的に挿入されるという仕組みです。手でいちいちこのタグを打ち込むのは面倒だと思う方もいるかもしれませんが,私としては結構画期的だと思うので使っていきたいです。

一つ問題は,先ほどのタグは純粋にアラビア数字にしか置換されないということです。つまり,

In <$n:ex:first>, the omission of the plural morpheme makes the sentence ungrammatical.

<$n:ex:first> * I should have finished these thing by yesterday.

のようにscrivener上で書いたものをコンパイルすると,出力は次のようになってしまいます。

 

In 1, the omission of the plural morpheme makes the sentence ungrammatical.

1 * I should have finished these thing by yesterday.

(1)のようにしたいときは,タグをさらに丸括弧で囲んで,(<$n:ex:first>)としなくてはいけません。これはそこまで厄介ではありませんが,少し厄介なのは,同じ番号を繰り返して,(1a), (1b)のようなものを作ることが出来ない点です(注1)。その場合,exの部分を別のキーワードに設定して,(<$n:ex1:first>),(<$n:ex2:first>)のようにすれば,それぞれ初出なら1が出てきますから,そこにaやbを自分で書き足して,(<$n:ex1:first>a),(<$n:ex2:first>b)とすれば,(1a),(1b),のような連番作成はおそらく可能でしょう。これを使うことの問題は,そもそも例文の「グループ」という概念を壊すことになってしまうので,どのキーワードを使えば何の数字が出てくるかを自分で把握しながらタグを使わないといけない点です。これは少しめんどくさそうです。もちろん,アルファベットの見出しを用いないですべて連番にすることはできるといえばできるので,そちらでも良いかもしれません(そもそも私自身数字とアルファベットの使い分けに明確なルールを持っているわけでもないです)。

ということで,この連番作成機能は役に立ちそうなので,メモとして書いておきました。今週指導教官に初稿を提出することになっているので,ラストスパート頑張ります。

なにをゆう たむらゆう

おしまい。

 

追記(注1):今考えれば,同じタグを使って(<$n:ex1:first>a),(<$n:ex1:first>b)とかやればいいだけでした…

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