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久しぶりに「英語で」授業をちょっとだけやった話

どうもこんばんは。昨日のNagoya.R #12のまとめもしておきたいところなのですが,金曜日にやった授業の話を。

ついこの前に福田さんに授業を見に来てもらって,その感想を書いていただいたりしました。

彼のブログ記事はこちら→ https://fukutajunya.wordpress.com/2014/11/30/%E6%8E%88%E6%A5%AD%E8%A6%8B%E5%AD%A6%E3%81%AE%E6%84%9F%E6%83%B3%EF%BC%91/

その中でも言及されているのですが,後期は単語テストとリーディングをつなげるような授業をやっています。毎週単語テストをやって,前週に単語テストに出た単語が出てくる物語文の読解をやるという感じ。物語文は私自身が毎週書き下ろしています。主人公の名前が私の名前で,妻がいて不倫しているという設定ですw

普段はスクリーンのある大きな教室で授業をしていて,2時間続きのうちの後半ではTED動画を見ながらリスニング活動をやっています。ところが,金曜日の授業に行くと,いつもの教室が使えないとのこと。おいおいそりゃもっと早く言っておいてくれなきゃ困るよスクリーン使えないとできない授業をやっているからわざわざ大きい教室でいつもやっているんじゃないかと思ったりはしましたが,そんなこと言っても仕方ないので急遽別の活動をやることに。

授業開始まで30分というところで私が思いついたのは,物語文を素材にした活動でした。毎週やっている物語文(前週までで9話)を順番がわからないように1枚ずつ印刷して,それを読んで4コマ漫画にまとめてからコマを描写するライティング活動です。ただしそれだけだと90分はもたないということで,それぞれに1話ずつをランダムに配布するようにしました。それぞれがまとめた文章だけをもとにして,全員で協力して正しい順番になるように並べ替えるという感じ。これを英語でやろうということです。

まずは各自がそれぞれのエピソードを読んで,まとめる作業。話し合いの段階では元の文章は回収することをあらかじめ伝えておきました。

完全に思いつきだったのであまり細かいことは考えていませんでしたが,今考えると,先に文章から4コマだけを作らせて,文章を回収してから漫画のサマリーを書くという順序にすればよかったなと反省。あるいは読ませて回収してから書かせるというのでもよかった。もう少し難易度を下げるとすると,例えば各コマに対してキーワードを3つだけ書いてよいとかにしても良かったのかも。そしてそれをもとに文を書かせるという。

その後に順番を並び替えさせるにあたって,どういうスタイルにするかは悩みました。全員で9人しかいないとはいっても,9人で話し合わせるのは議論が活発にならないだろうし,かといって半分に分けるとすると,分けた4人の順番には穴があくので(例えば1話と4話と7話と9話みたいになる),それをもう半分と合わせるたときに順番を考えるのが難しいかなと思ったり。今考えると,先にグループを分けて前半組には1~4話,後半組には5~9話みたいにする手もあったなと思います。そうすれば,グループ内での並び替えはシームレスになるので。結局その場でいいアイデアが思い浮かばずに9人で1つにすることに。

全員が個人でまとめる作業に入っている間,黒板に話し合いで使えそうな英語表現を書いておきました。

  • 順番を表す:first, second, third; then, finallyなど
  • 前後関係を表す: before ~, after~

みたいな感じ。あとはfollowやprecedeなんかも書いておいて,全員がまとめ終わったら表現をちょっと解説。最初の”I’ll talk about~”や最後の”That’s all.”なんかも書いておきました。本当は自由に英語でdiscussionしながらやれたらよかったんですけれど,いきなりそれはちょっと難しいと。

そんなわけで,順番に自分がまとめた英文を読み上げるような感じにしました。読んだ人が次の人をどんどん指名していく感じ。聞いている人は,メモを取って誰の次に誰が来るかを考えさせるようにしました。

全員が読み終わったあとに,「さぁみんなで考えよう!」みたいにやっても「シーン」ですよね当然。なので,私自身がコーディネーターというかオーガナイザーみたいになって,英語でみんなの意見を聞いていくようにしました。”Whose story do you think comes first?”みたな感じで。これでもシーンてなるので,指名しながらやりました。”What do you think, ◯◯?”とか言いながら。文で発話するのは難しいんですけれど,”×× first”みたいなことをいったら,”OK. ◯◯ thinks ××’s story comes first. What do you think, ××?”みたいな感じで回すと。間違ってたら”No.”とかいう学生がいたりして,”Then, who do you think read the first one?”とか聞いてみたり。何人かに聞いて同じ人の名前があがったら,その人にもう一度読み上げてもらって内容を再確認。ここでまたメモを足している学生もいました。次は誰かとか聞いてみると手をあげたりする学生がいて”Do you think your story follows ××’s one?”とか聞いていく感じ。本当なら,”Why?”とか聞いたらいいかもしれないのですが,これに答えるのは意外に難しくて,多分答えに詰まっちゃうだろうなと思ったのであえて聞きませんでした。こうやって,適宜順番を確認しながら,残っているのは誰だっけー?みたいにしつつ,最終的に1~9の順番を割り振って「ちゃんとつながったねー!」という感じでおしまい。

この活動は,「クラスメイトが読んだ内容を耳で聞いて理解する」ということと,「その情報をもとに順番を並び替える」という2つのことが要求されます。リスニングすることの積極的な意味付けをするのってちょっと難しかったりするので,一生懸命聞き取って内容をメモしていたのを見るとある程度は機能していたのかなと感じました。感想を見ると「やりがいがあった」という声や「難しかったけど,最後に全員のがつながって感動した」という声もありました。「面倒でした」という感想もありましたが…

はっきり言って一番英語力がアップする機会があったのはその場で情報を整理したり,聞き出したり,意見を求めたり,とかを英語でやっていた私自身だと思います(苦笑)。ただ,教師と学生の目標言語のインタラクションの機会って最近の授業ではあまりなかったので,新鮮ではあったのではないかと思います。「久しぶりに英語だけの授業楽しかったです」という感想もありました。インタラクションを通じたインプットを与えるのも,少人数だから結構機能するし,やらないともったいないですね。ちょっとこれからはそういうのも考えながら授業の活動を作っていこうかなと思いました(今さら…)。

なにをゆう たむらゆう

おしまい。

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iPadを使って英作文を「発表」させる

いやはや先日のブログ企画の記事を書いて以来の更新になりますね。日々感じたことなんかはツイッターに流しているっていうのと、ゆっくりパソコンの前に座ってブログを書く時間がないというのがあってなかなか更新できませんでした。あいかわらず日々授業には悪戦苦闘しています。そんななかで、先日の記事の最後にもお伝えしたようにビデオ授業研では大変貴重なご意見をたくさんいただき、自分の授業の改善点がたくさん見つかりました。本当に勉強になりました。
さて、今日はITCを使った授業のお話。別に画期的な方法を思いつきました!とかではなくて、同じようなことやっている人もいるかと思いますがこんなことやっています程度の話です。まあICTって実は使うのが難しくて、「あったらいいけどなくても同じことができる」レベルの話だと正直使いづらいんですよね。なので、どうしたらその特性を活かして授業ができるかなというのはよく考えます。僕がいつも教室に持ち込むICT機器としては、テレビ、iPad、iPhone、それからBluetoothスピーカーです。教科書の音源なんかも全部iPhoneにいれて、スピーカーに飛ばしています。これは結構やっている人も多いかと思いますが、教室の前にいなくても音源を操作できるのがいいです。iPadはHDMIケーブルでテレビにつないでいます。Keynoteを使うときにはiPhoneのKeynote Remoteというアプリを使ってiPadのスライドを操作するのですが、Bluetoothでつなぐと接続が不安定で認識されたりされなかったりして、一回接続が途切れるともう一度再登録してやらないといけないのでそれがめんどくさいなとは思っています。また、iPhoneからBluetoothにつなぐ機器が2つっていうのもたまにあれれとかなったりします。こういう設定とか準備に貴重な授業の時間を割きたくはないんですよね。だったらそういうの使わないほうがいいわけですし。それでその準備をしっかりしておくためにも僕はいつも教室にはできるだけ早く行くようにしていて、授業が続くときは前の授業終わったらそのまま次の教室に移動するようにしました。音楽を流してテレビとかをセッティングして、Today’s Menuと本日の目標を黒板の両端に書くところまでやって授業のチャイムが鳴るのを待っていたいんですよね。このくらいの余裕を確保するのは特に1時間目とかは掃除のあとで難しいのですが…
それで、最近僕がiPadを使ってやりだしたのは、英作文の添削です。僕はよく文法の定着活動として、文法項目を明示しないライティングをやらせるのですが(定着と明示しないというのは一見矛盾しているようですが)、それをiPadのカメラで撮って、テレビに映して全員で見ながらその場で赤を入れるということをやっています。そのためにこの前スタイラスペンも書いました。もちろんこれは生徒に黒板に書いてもらってそれを添削していくのとやっていることは同じですが、前に書いてもらうことって時間もかかるし、ハードルの高い作業なので、一部の英語が得意な子にしかやってもらえない可能性が高いんです。特に僕はまだ授業の雰囲気作りで発言しやすい雰囲気を造っているような段階ですし。その場でちょっとカメラで何人かの生徒のを撮ってテレビに映して添削していくと、それを見ただけでは本人とよくてその周りの数人以外は誰の書いたものかはわからないので、文を書いた本人が「直されている」という感覚があるだけで、それはクラスでは共有しづらくなると思うんです。そうすればできてるのに自信がないという子も自分の書いたものを「発表」できる。もちろん「この字はきっと○○だー」とか「字きれいだから女子だな」とか言ってる生徒がいるわけですが「誰が書いたかじゃなくて何が書いてあるかが大事」といつも言っています(現実には実は誰が書いたかの方が大事なことも多いっていうのはツイッターでもよく思うことなのですが)。こうやって犯しやすい間違いとか、よくできているところ、あるいはある程度長めの課題だと文の構成なんかも共有した上で、少し手直しする時間を取ってから回収して、僕が個別にまた見て返すようにしています。

それで、PDFだとGoodReaderを使えば手書き文字を入れることは簡単なのですが(GoodReader最近よく落ちますけど)、写真に手書き文字いれられるアプリでなかなかいいのがなくて、iPadに入れてあったNotebook+というので写真を貼り付けてやるということをやってたのですが、僕の持っている第二世代のiPadのカメラは画質が悪いのにさらにこのアプリで表示して拡大すると画質が落ちてすっごく見づらかったんです。で、いいのないかなあとぐぐったらSkitchというのを見つけました。もともと、iPadに手書きで入力するという使い方をしたことがなかったのでそれに使えるアプリを全然知らなかったんですが、これって結構有名なやつですかね…?Evenoteが出しているアプリのようです。これを使えばまあ手書きはとりあえずOKそう。他にもいろいろ記号とか入れられるみたいだけどそっちはちょっと今のところうまい使い方は思い浮かばないかなあ。
授業中に全員で共有するような時間がなかったときは、回収してスキャンして、次の授業でそれを提示しながら添削しています。こういうときにScanSnapがあればな…とまたScanSnap欲しい熱が再燃しています。授業で使用するプリント類もなるべくスキャンして提示しながら進めていきたいですし。教科書も裁断して全部PDFにしたいです(まあ僕の立場じゃたぶん無理でしょうけど)。まあ僕がこういうことをできる(考える)のも、フロアに3台テレビがあるっていう環境があるからなんだよなとは思います。ICTに関してはいろいろめんどくさいことが多い環境ではありますが、機器がかなり自由に使えるというのは恵まれていることですもんね。

同じようなことはテレビやスクリーンと書画カメラがあればできますが、「デジタル」で添削することの良さはそこでもう一度自分で書き直しができるっていうことだと僕は思っています。書画カメラで生徒のプリントを映しながら実際に添削するのを見せることもできますが、その場合その生徒の手元にはもう赤が入っているものが戻ってきてしまうし、なにより添削を見ながら自分で手直しすることができないんですよね。その点でiPadは便利だなと思います。一方的に提示するだけじゃない、そんなICTの使い方をこれからも考えて実践していきたいです。

さて、来週には期末テストがあるので、時間に余裕のあるこの土日で作ってしまいたいと思います。それでは。

なにをゆう たむらゆう

おしまい。