タグ別アーカイブ: 修論

JABAET Journal No.19

届きました。

IMG_4457

査読委員(って言わないか)の中に知っている先生方が何人も載っていて驚きました。そして,豪華。この号から外部査読制度を取り入れたとのことで,それが大きいのでしょう。

私の修士論文の研究も載っています。

Tamura, Y. (2015). Reinvestigating consciousness-raising grammar task and noticing. JABAET Journal, 19, 19–47.[abstract]

査読のコメントはとても有益なものが多く,非常に勉強になりました。学会員しか投稿の権限はありませんが,良いジャーナルだと思います(宣伝)。ウェブ上での情報が少なく,いろんな人に認知されにくいというのはありますが,これからそのあたりも今後充実していくことを望みます。

なにをゆう たむらゆう

おしまい。

 

【R初心者メモ】箱ヒゲ図にbeeswarmを重ねる。

どうもどうも。昨日めっちゃ格闘したので(たぶん初心者すぎて)メモ書きとしてここにやり方を残しておこうと思います。

僕は修論のサンプルが少ないので、ハコを2グループ分つくって

>Lesson <-c(16, 55, 63, 73)

>Task <-c(59, 60, 60, 90)

みたいにしてデータを入れたあとに、

>boxplot(Lesson, Task)

で箱ヒゲ図を書くやり方でやってたんですね。

boxplot_blog

 

そのあとに、さっきの箱ヒゲ図の要領にadd=TRUEを加えて図を重ねようとしたわけです。

>install.packages(“beeswarm”)

>library(beeswarm)
>beeswarm(Lesson,Task, add=TRUE)

>

beeswarm(Lesson,Task,add=TRUE)
以下にエラー match.arg(method) : ‘arg’ must be NULL or a character vector

とこうなってしまうんですね。

http://www.cbs.dtu.dk/~eklund/beeswarm/

こういうとことか見てみても、あとは日本語のサイト

http://sssslide.com/www.slideshare.net/langstat/let-chubu-2013

http://cis-jp.blogspot.com/2012/08/blog-post_3858.html

とか見てみても、データを2つ入れたいときにはどうしたらいいのか書いてなくてorz というより僕は多分Rの基礎のところがいまいちまだよくわかってないからこういうことでつまってしまったんだと思っているんですが、それでもなんとか自力で重ねた図を書くことができました。以下その方法。

まず、エクセルでさっきのデータをシートに打ち込んでCSVで保存。excel_sheet_blog

>data <-read.csv(“blogsample.csv”)

>data

 

でRにCSVを読み込んで確認。すると、こんな感じで、さっきはLessonとTaskという2つのハコに入ってたデータがdataというハコに一緒に入った形になります。

blog_R

 

このdataで箱ヒゲ図を書きます。

>boxplot(data)

ハコヒゲ

そして最後に、

>beeswarm(data,add=TRUE)

でビースウォームを重ねると、

ビースウォーム

サンプル少ないのでものっそい醜いですけどこんな感じになりますw

昨日やってたときは、箱ヒゲ図を書いたときのラベル名とビースウォームを出したときのラベル名がかぶって表示されてしまうというちょっとトリッキーなトラブルが発生して、

ということをやったんですけど、今日は読み込んだCSVでboxplot()とbeeswarm()でなんの問題もなく完成したという。昨日のあの苦労はなんだったんだろう(遠い目

そんなわけでシコシコと作業しております。あと3週間…

では。

アメリカ New Hampshireより。

おしまい。

FonFとnoticing(とCR)

どうもみなさんこんにちは。なんだかあれれ?と思うことがあったのでメモしておきます。

題名の通りなんですが、Focus on Form (FonF)とnoticingはなにが違うのかって言うこととあとじゃあそれとConsciousness Raisingはなにが違うんだろうっていうことです。

FonFっていうのはまあ以前にも関連した記事を書いたんですが、

overtly draws students’ attention to linguistic elements as they arise incidentally in lessons whose overriding focus is on meaning or communication (Long, 2001, p.184)

とあって(これがあのTwitterでつぶやいてた1991論文の再録のやつです。元のページは他の論文で見てるから知ってるんですが一応2001の方で)、まあやっぱり意味理解中心の中で、あるいはコミュニケーション中、つまり学習者の意識が意味理解に向いているときに言語形式に注意を向けることなんですよね。

で、noticingっていうのも、それが言語習得の枠組みの中で使われる場合は、そのnoticeするものっていうのは基本的にはmorpho-syntactic featuresですよねというか僕は音声系のnoticing研究は知らないんですけどでも研究の材料としては形態素や文法構造に対して、意識が向いているかっていうのが多いと思います。それで、これはnoticingの曖昧さでもあるのかもしれませんが、このnoticingっていうのはFonFがいうような意味理解中心の中でのnoticingなのか、あるいはそれはあまり関係ないのかっていうのが気になってるんですね。僕が参考にしている先行研究を見ている限り、noticingをオンライン(underliningやnote-takingなど)で測る場合、例えばFotos(1993)ではリスニングとcomprehension questionのあと、あるいはディクテーションさせたあとにテキストを渡して読ませて下線引かせてるんですね。でこれってそうやることで意味への注意を減らして形式に注意が向きやすいように仕向けてると思うんですね。でもこの論文のタイトルは超絶すごくて、”Consciousness Raising and Noticing through Focus on Form”なんですよ。この記事のタイトルが3つ全て詰まっているわけなんです。アウトプットがnoticingにどう影響するかというのを調べたUggen (2012)でも、形式の違い(仮定法現在と仮定法過去)で形式への気づきの量に差が出ていて(後者の方がターゲット項目含め形式への気づきが多かった)、でも全体的には統語的要素よりも語彙に多く下線が引かれているという結果になっています。でまあ読ませる中で同時に線を引かせるってなると、意味と形式に同時に意識が向くわけですしそうなってくると形式への注意を喚起しないがきりは意味へ向かってしまうよなと思います。まあ形式への注意を見たいのだからできるだけそれを阻害する可能性のある要素(ここでは意味理解)をなるべく排除して観察するっていうのはそうじゃなきゃわからんじゃんということになってしまうんですがそうなるとこのnoticingってのは意味理解とは関係なしに(あるいはそれが主目的ではない)インプットを受けている中で形式へ気づきが起こればいいのか?ってことになってそれどうなんだろうってなってたんですね。

そんで、VanPatten (1990)では、形式への注意が意味理解を妨げるということが述べられていて(ここで注意が必要なのはこの実験における「形式」は意味理解への比重の少ない”meaningless” formであったということ)、それでFonFなんてちっと現実的じゃないんじゃないんみたいなことが書いてあったりするんですけどその文脈でSchmidtのnoticingの批判とかがちらっとあるんですね。おやそうするってーとこれはFonFもnoticingも意味理解中の形式への注意っていうことになるんか?とかなってしまってまあ大変。もしもそういうことであったとしたら、noticingを測る際に最初に意味理解を済ませてから取り組むとそれはFonFがいうところの形式への注意ということではなくなるし、でも意味理解のないところで形式に注意したところでそれがどうやって習得につながっていくかっていうところはありますよね。まあもちろんFonFというのは指導する側が、学習者の注意を~という文脈であって、noticingというのは学習者の認知プロセスの話ですから土俵がちょっと違うわけなんですけど、これに加えてRutherford & Smith (1985)のCR

“the deliberate attempt to draw the learner’s attention specifically to the formal properties of the target language” (p.274).

とかが入るとじゃあこれはFonFとはどういうふうに違うんだろうなあとか思っちゃうんですよ。先述のFotos先生の論文だと、FonFとCRっていうのがなんかどうも重なっているように見えてしまうというか。というわけで難しいです。

ではまた。

アメリカ New Hampshireより。

おしまい。

参考文献

Fotos, S. S. (1993). Consciousness Raising and Noticing through Focus on Form: Grammar Task Performance versus Formal Instruction. Applied Linguistics14(4), 385-407.

Long, M. H. (2001). Focus on Form: A Design Feature in Language Teaching Methodology. In C. Candlin, N. Mercer (Eds.) , English Language Teaching in Its Social Context (pp. 180-190). London, England: Routledge, with Macquarie University and Open University.

Rutherford, W. E., & Smith, M. (1985). Consciousness-Raising and Universal Grammar. Applied Linguistics6(3), 274-282.

VanPatten, B. (1990). Attending to Form and Content in the Input: An Experiment in Consciousness. Studies In Second Language Acquisition,12(3), 287-301.